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ブログ 文月 令和六年〜フランス各地の歴史や文化、建築に触れる旅〜コートダジュール・プロヴァンス編 2024.07.17
今般、アトランテ株式会社設立10周年を機に、改めて当社の企業理念である”historyからstoryのある街づくり”を再確認、再構築するために、歴史や文化のあるヨーロッパとりわけ今年に限ればパリ五輪前のフランス10都市を巡る旅に出た。今月は、前半部として南仏リゾート地や古都をレポートする。
イタリアのサンレモから西へモナコを経てニース、カンヌの地中海沿いがコートダジュール。中でも第2次大戦前までは欧州の王侯貴族の避暑地として高級社交場となっていた国内最大のリゾート地ニース(人口34万人は国内第5位)。3.5kmにわたるビーチ沿の道プロムナード・デサングレを朝の散歩から始まり、サレヤ広場で朝市を覗いてみるとコンフィズリーやオリーブ等新鮮な食材や花、雑貨が並び楽しめた。
ニースから南西へ車で45分30kmも走れば、そこは世界三大映画祭で有名なカンヌに到着。 旧港にほど近い海沿いに毎年5月開催の映画祭のメイン会場パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレのレッドカーペットに立つ。クロワゼット大通りには高級ブティックやラグジュアリーホテルが並ぶ。
カンヌから車で約2時間150km北西へ内陸に入ると、プロヴァンス地方となり画家ポール・セザンヌが生涯を終えたエクス・アン・プロヴァンスへ入る。途中、白い石灰岩で出来たサントヴィクトワール山をオリーブ畑越しに見るが、ここはセザンヌの作品に度々登場する。またこの地は国内最大規模のエクスーマルセイユ大学があり、泉の街として100以上の噴水が点在する。
次にエクスから国内最大面積(東京都23区の1.22倍)のアルルへ到着。ここは古代ローマの遺跡が多くその代表が世界文化遺産、円形闘技場や古代劇場。また画家フィンセント・ファン・ゴッホの作品が多いことでも知られる。「夜のカフェテリア」と「アルルの跳ね橋」はその代表格。
「国内で最も美しい村」として有名なゴルド。広大な果樹園に囲まれた石畳の坂を登った丘の上の村。映画「プロヴァンスの贈り物」の舞台にもなり、また北海道富良野町以上のラベンダー畑を奇跡的に見ることが出来たセナンク修道院は白い漆喰壁とラベンダーの薄紫色とアズールブルーの空とのコントラストは印象深い。
最後は共に世界文化遺産として1985年に登録されたポン・デュ・ガールの水道橋と1995年登録のアヴィニョンの法王庁とサン・ベネゼ橋。特にアヴィニョンは「教皇のバビロン捕囚」といわれる時代にローマに代わるカトリックの中心地として栄えた中世の城壁に守られた古都。
今回のレポートでは、コートダジュールからプロヴァンスまで南仏7都市を巡ったが、それぞれに歴史に紐づいた違った文化があり、街並・景観、食材や工芸品、由縁の人物を生かした個性的な魅力づくりは、日本の地方創生にも大いに参考となるもであった。
また、五輪直前ではあったがパリから南仏まで900km超の距離もあり、オリンピックムードというよりは各地で祭りが開催されていてヴァカンス感が強かった。
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