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ブログ 皐月 令和七年〜大阪府大阪市此花区夢洲 大阪・関西万博を訪ねて 2025.05.15

そもそも万博開催の目的は何だろうか?お題目は色々言うけれど、実は「万博開催」を大義名分として、国、大阪府が仕掛けた開催地夢洲のインフラ整備なのだ。会場跡地(東京ドーム33個分(約155ha))は、カジノを含む統合型リゾート施設等を2030年秋開業が計画されている。何とも回りくどい都市開発手法だ。
これだけ情報が溢れている環境下で、今更、世界のパビリオンに行くまでもないが、せっかくの20年ぶりの日本開催なので、建物や展示、情報発信の仕方等を、慌ただしくはあるが俯瞰することにした。




行ってみれば、やはり「ハレの場」なので、楽しい体験が出来た。各パビリオンはデジタル技術を駆使しつつ、直感的なアピールをしていて文字を読ませることもなく、子供から高齢者まで楽しめると感じた。また、各国の料理やわずかではあるが土産物販売もあり各国の文化を味わえる。
さて、 良し悪しは別として、印象的だったパビリオンは以下の通り。





まずは、母国「日本館」。2ヶ月前予約で第一希望抽選で当たった本命中の本命。藻類を主役とした3つのエリアで「持続可能な循環社会」を演出。なぜか唐突に「火星の石」の展示が違和感を覚えた。全体的には空間規模の迫力はあった。



次に8つあるシグネチャーパビリオンでは、1週間前予約で第五希望で当選した小山薫堂氏プロデュースの「EARTH MART」館。「食の未来を考える」テーマではあったが、驚きの演出が少なく残念。その他では、落合陽一プロデュースの「null2」は、外観も奇想天外で期待出来たが、当日登録では終日満席で断念




海外パビリオンの一番のお気に入りは、先着順で朝一番で並んだ甲斐があった「フランス共和国」館。
赤い糸の神話や「愛の讃歌」をテーマに、フランス代表的ブランド「LOUIS VUITTON」をはじめ、名だたる企業連合が参画。さすがに見応えのある綺麗でアートな空間演出で、日本への敬意も表現されてとても友好的。
当日登録では、世界的な文化遺産ギリシャ神話「ファルネーゼのアトラス(当社名「アトランテ」の命名起源)」彫刻が日本で初展示なので、「イタリア共和国」館を試みたが、終日満席で断念。


続いて、予約なしで入場可能であった「ドイツ連邦共和国」館。
「循環経済」を「わ!ドイツ」のキーワードとして「環」、「和」、感嘆の「わ!」の3つのWAを建物外観やプラン、屋上庭園に徹底した点が面白くかつ美しい。
「循環経済」を「わ!ドイツ」のキーワードとして「環」、「和」、感嘆の「わ!」の3つのWAを建物外観やプラン、屋上庭園に徹底した点が面白くかつ美しい。


意外に良かったのが、やはり予約なしで入場可能な「チェコ共和国」館。
雨の中、屋外で少し並んだが、スロープで円筒状の建物の壁に描かれた風刺画を見ながら上り、屋上に出ると海でのイベント会場「ウォータープラザ」を最前列で見下ろすことが出来る特等席へと誘う。
雨の中、屋外で少し並んだが、スロープで円筒状の建物の壁に描かれた風刺画を見ながら上り、屋上に出ると海でのイベント会場「ウォータープラザ」を最前列で見下ろすことが出来る特等席へと誘う。
結果的には、あいにく午後から夜まで雨となり、愛子内親王やEU連合総長の視察もあって待たされる場面はあったもの、全パビリオン180超のうち、13館を入場し体感できたことは満足。
ただし、「並ばなくていい万博」だったはずだが、やはり人気のパビリオンは事前登録や抽選にも関わらず待ち時間が長かった。これから暑くなるにつれて、どうやってこの課題解決をするのだろうか?より良き手段を期待したい。




また、大阪ヘルスケア、住友館、null2、イタリア、モナコ、オーストリア及びコモンズ5館など、見逃したパビリオンのリベンジをいつにしようか思案しているところである。関西在住の方は、5年後の地域振興のための先行投資だと思って、万博事業の赤字解消のためにも、是非来場して頂きたい。
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