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ブログ 葉月 令和六年〜フランス各地の歴史や文化、建築に触れる旅〜パリ編 2024.08.04

葉月 令和六年〜フランス各地の歴史や文化、建築に触れる旅〜パリ編
アトランテ株式会社設立10周年記念として、フランス10都市紀行の最終目的地はパリ。先月の南仏コートダジュール、プロヴァンス編に続いて、今月は後半部としてオリンピック直前に沸くパリをレポート。パリの街並や建築を通して、歴史や文化、更にはオリンピック施設を紹介する。 

   
パリを語る上でセーヌ河は外せない。左から、手前のサン・ルイ島にかかるシュリー橋から遠くシテ島にあるノートルダム寺院を望む。ルーヴル美術館からチュイルリー公園、コンコルド広場からシャンゼリゼ大通りを真っ直ぐ遠くに見る凱旋門。グランパレからアレクサンドル3世橋越しにセーヌ河対岸のアンヴァリッドを見る。

   
メトロのターミナル サン・ラザール駅からマドレーヌ寺院西側にあるミシュラン三ッ星名門レストランやフランスラグジュアリーブランドがひしめくパッサージュを散策。また、フランス発祥の有名日本人ライフスタイルブランドのカフェでひとやすみ。セーヌ河北側沿いは歩きながら楽しめる。

   
フォンダシオン・ルイ・ヴィトンはパリ郊外16区のブローニュの森北側にある。建築当時は許可が下りず政治的決着で着工した建物は、2014年にフランクゲーリーの設計で開業。外観は3,600枚のガラスを使って12枚のベールで構成し、建築の造形美として彫刻のようであった。また企業メッセとして財団が幅広い活動をしている。カルティエやシャネルも同様な財団での社会貢献活動を行っているが、昨年開業したシャネルの美術館Le19Mが臨時閉館中で拝観出来なかった事は残念だった。

    
独創的な建物は、パリ北東郊外19区のラヴィレット公園内のフィラルモニ・ド・パリ。2015年にジャン・ヌーベル設計のパリ交響楽団の2,400席を有するコンサートホール。外壁は34万枚のアルミパネルで構成し、飛ぶ鳥をイメージ。芸術の都パリらしく、建物デザインに寛容な街だ。

    
日本の建築家も負けていない。2022年には隈研吾がパリ南西郊外でアルベール・カーン美術館を設計。象設計集団、高野文彰による日本庭園は、パリ随一と評価されていて秀逸。ただ、既存の西洋庭園が日本庭園に連続して隣接しているのはさながら万国博覧会のよう。

  
左から、2017年にはパリ南郊外でラ・セーヌ・ミュジカル(コンサートホール)を坂茂、2021年にサマリテーヌ・リヴォリ館(老舗百貨店)の改修をSANAA、ブルス・ド・コメルス(美術館)の改修を安藤忠雄が設計を担当し、パリの街並みにアクセントを与えている。

  
パリオリンピックは、パリ市内を中心に既存施設を利用した開催となっている。左からパリ市庁舎(4区)前広場では陸上フルマラソン、パリ・サンジェルマンの本拠地パルク・デ・プランス(16区)ではサッカー、グラン・パレの改修工事の仮設としてシャン・ド・マルス・アリーナ(7区)では柔道とレスリングが熱戦を繰り広げる。いずれも残念ながら中には入れなかった。

    
最後に、やはりパリにはエッフェル塔がよく似合う。左から故ダイアナ妃記念碑前、パリ市立美術館、コンコルド橋からアレクサンドル3世橋からエッフェル塔等を望む。いずれもパリの観光中心地からの撮影で、パリの都市計画で高さ制限をしてきた歴史の賜物だと感じる。

今回はあえて、オリンピック前のパリの喧騒を体感したくて、レンタル自転車による一日12kmの強行軍など慌ただしい旅であったが、次回は今回見れなかった場所をゆっくりと歩きながらパリの奥深さを味わいたい。



★ご興味いただけた方は、弊社ホームページも併せてご覧下さい。
▼アトランテ株式会社


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