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ブログ 長月 令和五年〜兵庫県姫路市 世界文化遺産登録30周年 姫路城天守閣から太古に想いを馳せて 2023.09.30

長月 令和五年〜兵庫県姫路市 世界文化遺産登録30周年 姫路城天守閣から太古に想いを馳せて 本年12月に世界文化遺産登録(奈良法隆寺と並び日本初)30周年を迎える姫路城。これを記念し、普段は非公開エリア6棟を14年ぶりに同時公開ということで、初めて兵庫県姫路市を訪れた。JR姫路駅北口から真直ぐに続く道路の先に姫路城が見える。神戸市に次ぐ兵庫県第2位の人口53万人都市でありながら、観光資源である姫路城を中心にコンパクトに名所がまとまっている印象である。
  

日本のお城は、かつては4〜5万ほどあったが、現在は一般的に見学できるのは200城ほど。 そのうち江戸時代以前からの天守が現存しているのは12城で、その中でも「国宝五城」では古い順に、犬山城(愛知県)、松本城(長野県)、彦根城(滋賀県)、姫路城、松江城(島根県)であり、その他を「重文七城」と言われている。姫路城がすごいのは、天守郡だけでなく、櫓、門、土塀や石垣、堀などの保存状態が良いこと。桃山後期から江戸初期の当時の木造建築の技を現代に伝える代表的な城郭と言われている。
    

また、規模の面でも高さ31.5m(10階建相当) や広さ約23ha(東京ドーム約5個) と現存天守12城最大であり圧巻だった。望楼型5重6階地下1階の大天守と3重の小天守3基を2重の多聞櫓で連結させた連立式天守は国内最大で、白漆喰で塗られた白亜の外壁と屋根や破風の構成美で見る方向で異なった趣きを感じさせる。
 

今回の非公開エリア「夏の特別公開」は、連立式天守ならではの中庭の眺望や現存する渡櫓の中でも最大級の広さ(長さ28.7m、幅5.9m) の「ロの渡櫓」など、もう見ることは出来ないだろう。特に渡櫓の床の真ん中は400年前のままで、戦国の世の中で城主としての居心地は如何なものであっただろうか?
 

関ヶ原の戦いで褒美に播磨国52万石を与えられた池田輝政は、足掛け9年で現在の姫路城を築いた。これほどの規模を維持したのも、中国四国九州の外圧に睨みを利かせたことと交通の要衝であったこと、大きな戦火がなかったこと。
そのため周辺には、姫路藩主の下屋敷「好古園」や安藤忠雄設計「姫路文学館」、旧陸軍倉庫「姫路市立美術館」など名所が数多く配されている。
 

 

県庁所在地や政令指定都市でない姫路市が、全国で船橋市、川口市に次いで3番目の人口(全国順位は33位)として未だ繁栄していることは、栄枯盛衰の多い地方都市の中では珍しく、大いに街づくりの参考となる。

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▼アトランテ株式会社





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