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インタビューPICKUP #05 不動産再生【専門学校を店舗ビルへ転用】《Broom Fukuokaビル》福岡県福岡市中央区大名二丁目〜1986年7月竣工/2006年12月改修 2016.10.10

#05 不動産再生【専門学校を店舗ビルへ転用】《Broom Fukuokaビル》福岡県福岡市中央区大名二丁目〜1986年7月竣工/2006年12月改修

Q. この物件が企画された頃の時代背景は?

物件仕入競争が地方都市まで波及し、既存収益物件の価格高騰が激化し売り物件の品薄感は極限に達していました(05年)。
04年末オフィスビル空室率は、福岡ビジネス主要6地区で10.8%超、東京都心五区は6.1%で、需給環境は改善してきたもの、依然として予断は許さない状況でした。

Q. この物件のコンセプトは?

「女性の美」をテーマとした3つの「B」(「Bright」「Beauty」「Blossom」)を意識した「room」の集合体として「Broom」と命名し、エステ&スパ、美容室、健康雑貨、飲食等の店舗誘致に成功しました。
 

Q. この物件が当時、画期的だった点は?

専門学校から商業ビルへコンバージョンを行い再生したことで、事務所や住居より更に高賃料獲得で収益性を向上することが出来たこと。
建物外観は、昼夜の表情を変えるべく外壁をダブルスキンとして立体的に作り込みました。昼は造形的な前面壁のデザインで表情を作り、夜は後面壁に仕掛けたLED照明で浮揚感を演出しました。おかげで、テレビや雑誌に取り上げれ、圧倒的に集客が増しました。
  

Q. この物件で苦労した点、問題になった点は?

まず、従前用途が専門学校だったので店舗ビルとしての認知がなかったことです。
また、建物間口が道路に対して十分ではなかったことや上階への来店者誘導が課題でした。

Q. その問題を解決した方法は?

認知不足は、人通りは多かったため建物外観に商業ビルとして強いインパクトを持たせ昼夜問わず存在感を醸成することで解決しました。
間口不足や上階誘導策は、メインエントランスを二層吹抜けとして、高さを利用した空間構成やLED照明の演出で図ることが出来ました。おかげさまで開業当初は、テレビや雑誌で多数取り上げていただき認知も集客も 出来ました。
 

以上です。
ご多忙のところ、ご協力ありがとうございます。

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