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ブログ 長月 令和六年〜東京都港区 キリスト教会建築から学ぶもの 2024.09.23

長月 令和六年〜東京都港区  キリスト教会建築から学ぶもの 1859年開港により宣教師が来日し宣教活動が再び始まり165年間に祈りの場が作られ現代に受け継がれている。今では全国で7.1千教会堂が建てられ人口10万人当り5.6箇所(全国鉄道駅の3/4)の場があるが、教会の知識やマナーを知る事で地域のより多くの集いの場となる事を願う。

東京都の教会数は、全国1位の883施設(対全国12%程度)。人口10万人当りの教会数では全国15位で、西日本が多く東日本が少ない西高東低型。キリシタン大名や島原の乱など西日本にキリスト教徒が多かった名残だろうか?都内でも港区は文京区と並んで多く、布教にあたり知識層や民力のある地域が選ばれた感がある。そこで港区でも代表的な教会を順に紹介する。

    
東京タワー近くに、隣り合ってある聖アンデレ教会(1996年築/香山壽夫設計)と聖オルバン教会(1956年築/アントニンレーモンド設計)。前者はプロテスタント教会では珍しくイエスキリスト像が飾られている。後者は木造ならではの素材感で古き良き時代の温もりを感じさせる洗礼盤越しの礼拝堂。

  
赤坂にある霊南坂教会(1985年築/一粒社ヴォーリズ設計)。東京駅設計で知られる辰野金吾が手掛けた唯一の教会が旧教会。右はその一部を移築した2階にある小礼拝堂。中は聖壇側の壁に置かれたパイプオルガンのある礼拝堂。左はその礼拝堂へ導くステンドグラス(田中忠雄制作 )で飾られたホワイエ。芸能人カップルが挙式したことでも有名。

    
日本基督教団高輪教会(1933年築/岡見健彦設計)。フランクロイドライトの弟子が設計したので、屋根や側廊天井を低く抑え水平ラインを際立たせプレイリースタイルは、ライトの建築的特徴が生かされている。ディテールの良さは秀逸。

   
カトリック高輪教会(1989年築/船越徹設計)。上記紹介したプロテスタント教会とは違うカトリック教会のため、室内での写真撮影は禁止されているため外観のみ。聖母マリア像やイエスキリストが置かれていたり装飾が華美であったりとプロテスタント教会との違いを確認。地下室に展示された踏み絵」は必見。鉄骨むき出しの聖堂は圧巻で掲載出来ないことが残念。

今回、各教会をご教示いただいた鈴木元彦先生(多摩美術大学非常勤講師他)にはこの場を借りて深く感謝し、教会をより身近に感じるきっかけを頂いた。キリスト教は、カトリックやプロテスタント(聖公会含む)、正教会と3分類されるが、共通点はあるものの建築や言葉の違いは興味深い。教会建築は美しさだけに囚われるものではなく、自分を静かに見つめる場や地域住民同士の交流の場として、神社仏閣や西洋の広場と同様の機能を有するものと認識し、今後の街づくりに活かしたい。



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