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ブログ 睦月 令和六年新春 建築家/東京工業大学建築学系教授 塚本由晴さん(アトリエ・ワン)を訪ねて 2024.01.20

睦月 令和六年新春 建築家/東京工業大学建築学系教授 塚本由晴さん(アトリエ・ワン)を訪ねて
東京都渋谷区で現在建設中の商業ビルで設計をして頂いているアトリエ・ワン塚本由晴さんを訪ねた。場所はJR総武線千駄ヶ谷駅からの閑静な住宅街にあり入り口はわかりにくく、築20年程度の地下1階地上3階建で想像以上の実験型住宅兼アトリエであった。その一部を紹介する。

    
まず圧巻なのは、4フロアをパネルヒーターで貫通していることだ。聞けば輻射熱で暖房効果があるだけでなく、冷房まで出来ることに驚き。また、トイレや寝室以外は扉はなく、室内の一部の壁を床に垂直に立てず斜めにすることで音響効果があるという。

    
屋上には、実のなる植物が植えられ果物や野菜、ハーブ等生活に潤いを与える。井戸水も利用しているとのこと。また、室内の壁や天井の随所に天然木の桐を使用し、経年”優”化を楽しみながら吸湿効果を堪能。地下にはところ狭しと模型が沢山あり、一つ一つ構造的な特徴やコンセプトをご説明頂いた。

 
奥様はアトリエ・ワン代表で建築家の貝塚桃代さん。
右の写真は、昨年11月着工した渋谷区内で建設中物件の安全祈願祭の各社代表者。こちらも今から完成が待ち遠しい。

訪問して感じたことは、現役の大学教授でもあり、学生時代に建築を学んだ私が興味を示すと分かり易く教えて頂いたことに感謝。また、構造フレームによる工夫から建物外観デザインや柱や梁を細くする等、興味深い話が私の”モノづくり脳”を刺激した。この場を借りて御礼申し上げたい。

なお、サインを頂いた書籍は「MADE IN TOKYO」鹿島出版会(2001年刊行)で現在18刷で、特に海外の建築学生の教本としてロングセラーとなっているようだ。また、最新刊として、「How is Life」TOTO出版(2023年刊行)をプレゼント頂いた。共に和文、英文並列で英語の勉強とすることも良い。




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