私がプロデュースした過去の不動産事業についてテーマごとに
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インタビュー #07 海外事業展開【ラグジュアリーホテル開発】《アマンホテル》 米ニューヨーク、クロアチア、モンテネグロ〜2007年に土地購入 2016.10.10

Q. このプロジェクトが企画された頃の時代背景は?
国内での収益不動産は、もはや政令指定都市にまで投資エリアを広げ、また投資対象はオフィスや住宅では期待利回りが物足りなく、地方都市までショッピングセンターやホテルといった一般的には収益の安定しないオペレーショナルアセットにまで拡がっておりました07年にアマンリゾーツと合弁事業に着手。しかし、海外まで積極投資する会社は一部の商社を除いては珍しく、デベロッパーも平成バブル時の痛手がトラウマで投資先に苦慮していた頃でした。しかし、為替は1ドル100円を切ってきました(11年に75円)し、ユーロも150円台(12年に94円)でしたので海外に開発事業(最低5年程度)として出ることは、タイミング的にも地理的に分散した事業エリアや為替ポートフォリオとしても有効かと判断いたしました。
Q. このプロジェクトのコンセプトは?
アマンリゾーツは87年にタイ・プーケットで開業以来、東南アジアを中心に18拠点で各国の地域性を活かしたサービスと卓越したホスピタリティを提供していました。熱狂的なホテルリピーター「アマンジャンキー」(15万人超)のうち欧米人が7割を超えていたため、欧米にホテル開発を目的とした合弁会社を設立いたしました。
また、提供するサービスやホスピタリティの質が不動産価値を決定する大きな要因となるため、このプロジェクトを通して他の物件や今後の当社事業展開にも反映させることが可能だと考えました。
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Q. このプロジェクトが当時、画期的だった点は?
ホテルを先行して開業することでインカムゲインを獲得することに加え、その土地の知名度向上から資産価値が高まり、ホテル隣地を分割してヴィラ分譲することでキャピタルゲインも享受することがビジネスプランでした。
Q. このプロジェクトで苦労した点、問題になった点は?
米ニューヨーク、クロアチア、モンテネグロで当社のシードマネーで投資して物件確保は出来たものの、開発スケジュールも含めたプロジェクト全体のリスク管理が計り知れないことは気がかりでした。
Q. その問題を解決した方法は?
残念ながら、解決する道半ばで親会社の民事再生法申請により、我々の手によるアマン開業はお蔵入りとなってしまいました。しかし、モンテネグロは別のオーナーの元で10年に部分開業をしております。
以上です。
ご多忙のところ、ご協力ありがとうございます。
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アトランテ株式会社→http://www.atlante.co.jp
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