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ブログ 長月&神無月 平成三十年〜長崎県長崎市端島”世界文化遺産「軍艦島」”から平和公園へ『近代化による技術革新の行方』 2018.10.08

長月&神無月 平成三十年〜長崎県長崎市端島”世界文化遺産「軍艦島」”から平和公園へ『近代化による技術革新の行方』
長崎港から南西に約18kmに位置する端島。海底炭鉱の島で高層鉄筋アパートが建ち並ぶその外観が軍艦「土佐」に似ていることから「軍艦島」と呼ばれるようになった。日本最古(築102年)の7階建鉄筋コンクリート造の高層アパート群を間近に観ることで、日本の近代化の息吹を感じ、今尚活かされている技術力を思い知ることとなった。

  
1890年に三菱合資会社の経営となり民間事業でありながら、その技術力には驚かされた。
(1)同潤会アパート完成8年前の1916年には、日本初の鉄筋コンクリート造の集合住宅を建設。
(2)最盛期には5300人が島に住み、当時の東京都の9倍の人口密度の高い街づくり。
(3)当初、島の大きさは現在の1/3程度であったが、6回にわたる埋め立てで護岸堤防の拡張。
(4)1891年から1974年の閉山まで、海面下1000m以上の地点で無事に採掘作業完遂。

 
島(東京ミッドタウンの2/3程度の広さ)には、集合住宅30棟(最高10階建て)の他に学校や病院、商店、映画館やパチンコホールなどの娯楽施設も揃っていた。
集合住宅には中庭に面して吹抜けの廊下と階段があり、屋上には日本初の家庭菜園があり、各階にはダストシュートも設置されていた。

    
皮肉なことに原爆もまた、違った形での近代化による技術革新の証であった。
造船所や製鋼所、兵器製作所などの工場が集まっていた長崎は原爆投下により当時24万人の市民の62%弱の148千人が負傷者を含む犠牲となった。
余談ではあるが、実父は学徒動員により三菱造船所で働いていた時に被曝した(爆心地より約1.5km)が、奇跡的に助かった。そのおかげで私も生を受けたことになる(感謝)

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▼アトランテ株式会社
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