私がプロデュースした過去の不動産事業についてテーマごとに
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ブログ 霜月 平成二十八年〜大分県日田市豆田町『日田天領まつり/千年あかり』 2016.11.30
『地方創生』、『限界集落』などと言われて久しい地方都市の田舎町。実は、学生時代の大半を信州大糸線沿線のスキー場で居候をしていた私は、田舎がないこともあり、今も「二地域居住」や「移住」に憧れ、近い将来にはチャレンジしてみたいと考えている。そのとき、どこでどういった形で実現出来るかはわからない。
先日、大分県に行く機会があり、せっかくなので寄り道情報を調べてみると、祭りやライトアップ等の街イベントが県内各所で意外と開催されていることに気づく。では、ということで県北西部に位置する周囲を山で囲まれた盆地である日田市へ赴いてみた。夕方に着いてみると、メイン会場である花月川河川敷には三万本の竹灯籠が並べられ、川面を優しく照らし始めていた。
驚いたのは、江戸時代の風情と現代の営みが調和する豆田地区(国選定重要伝統的建造物群保存地区)では、商店街の一軒一軒でも、また老若男女、商売人や民家、皆が思い思いに手作り竹灯籠で飾り付けを楽しんでる。また、各所に真心込めて作られた光のオブジェが展示されて賑わっている。祭りだから、本来は自分たちが楽しむことは当然だろうが、私のような一見の観光客を気にすることなく、実に本気で熱中していることに妙に感動を覚えた。巷でいう限界集落や消滅都市みたいな、どちらかというと同情的、悲壮感漂った取り上げられ方とは真逆の印象であった。
また、聞けばマダケ生産量日本一を誇る大分県として毎年「おおいた竹あかりの祭典」が開催されているという。10月第四週の杵築市「観月祭」を皮切りに臼杵市「うすき竹宵」、日田市「千年あかり」、竹田市「竹楽」と四週連続で「竹あかり」をつなぐ各地域で個性豊かな竹灯籠が織り成す幻想的で幽玄な世界を展開している。お互いの街の文化や歴史を尊重し、その特徴を活かした三週間は、旅行客のみならず地域住民が楽しめる機会と感じた。
訪問した日田市は、上記4都市で一番人口が多く、それでも7万人。関東では千葉県旭市や群馬県藤岡市が同規模。一概に比較するものではないが「豊かに暮らす」といった観点から、いつから?どこで?どのように?生きるかを改めて考えさせられたひと時であった。
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