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ブログ 弥生 令和五年~小田原江之浦測候所で、還暦を前に自らを想う。 2023.03.15
小田原と熱海のあいだ、もとはみかん山だった相模湾に面した山の斜面地。2021年のNHK大河「青天を衝け」の題字を書いた現代美術家の杉本博司氏が、自然や世界を改めて「測候」することにより、原点に立ち返って、生きる意味や目的を再確認する「所」として、構想から20 年かけて2017年10月に開業した芸術庭園。ここで還暦を前に自らを振り返ってみたい。

1万坪強の土地を舞台に、施設はギャラリー棟、石舞台、光学硝子舞台、茶室、庭園、待合棟などで構成され、太陽の動きや地軸の角度と連動して配置されている。圧巻な光景は、二つの建造物が、冬至と夏至の朝それぞれ太陽が相模湾から昇る方角を指すようにレイアウトされている。

そのひとつが、冬至の日の出の軸線に沿って全長70メートルのコルテン鋼製「冬至光遙拝隧道」。その隣には、京都清水寺の舞台で有名な釘を使わない日本の伝統工法で相模湾にせり出した「光学硝子舞台」が目を引く。

上の隧道に交わるように、夏至の太陽の軸と同一線状にある「夏至光遙拝100メートルギャラリー」は、大谷石を野面積みした石垣に写真家としての氏の世界各地7つの「海景」作品が展示されている。

施設入口付近には、室町期に鎌倉明月院の正門として使われその後根津美術館から移築した「明月門」と円形石舞台や「Stone age Cafe」がある。

その他、古代から近代までの日本の建築遺構から収集された考古遺産等が随所に配され、時を忘れ自然と一体となった気にさせる。

ここに身を置き、還暦を前に自らを想う。自らの存在について、家族や親・兄弟、友人、取引先、不動産、建築、社会、自然との関わりに改めて感謝する。また、世界の貧困や差別、疫病根絶、自然環境維持、平和を切に願う。そのうえで、先ずはこれからの10年を穏やかに、元気で、自分らしく、皆様と関わっていきたい。そして、全てを受け容れること。どうぞ引き続きよろしくお願い致します。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
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