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ブログ 皐月&水無月 平成二十九年〜北海道虻田郡ニセコ『インバウド特需が実需にかわるとき』 2017.09.30
今でこそインバウンドといった言葉が一般的になったが、実は2003年初頭に一人のオーストラリア人がニセコのスキー場を訪れたことに端を発する。そして、JETROの仲立ちにより2004年8月にオーストラリアン・アルパイン・リゾート社は東急不動産からニセコ地域の花園スキー場を買収することに合意した。以降ニセコの西洋式リゾート化は進むことになる。
ニセコ町は北海道虻田郡6町2村のひとつとして、人口5千人、面積197㎢の通年観光リゾート地として2001年に「まちづくり基本条例」を策定し、2014年には「環境モデル都市」に選定。同じスキーリゾートで比較される長野県北安曇郡白馬村もほぼ同面積(189㎢)だが、人口はニセコの1.8倍(9千人)。2015年国勢調査によれば、人口が10年前と比較してニセコは6.0%増、白馬は6.0%減。ニセコの外国人は1.6千人と10年前の6.3倍、単純計算で実に3人に1人が外国人となる。これが白馬との決定的な相違点だ。
また、ニセコへの外国人観光客入込数 (2016年)は20.4万人で10年前の8.4倍に対して、訪日外国人旅行者数は2,403万人で3.5倍。ニセコへの旅行者の増加率が高いのはそのまま定着度合いを物語る。一方、訪日外国人内訳は中国、韓国、台湾の上位3カ国で65%を占めるのに対し、ニセコはオーストラリア、香港、シンガポールが圧倒的に多く、その意味することは中距離で高い旅費で訪日しているため必然的に滞在期間が長く、旅行消費額は多くなり地域の活性化に繋がる。

周辺には車で30分から1時間でルスツ町や洞爺湖を訪れることで、羊蹄山や海の幸、温泉までも堪能できることはニセコの十分な魅力であった。
また、隣町の倶知安町も含めてニセコには来年から2020年にかけて外資系ホテルが毎年100室程度のコンドミニアムホテルを開業することを考えると、他のスキーリゾートとは一線を画し、いよいよ完成期に入る感がある。
しかしながら、ニセコの一部のコンドミニアムが坪500万円を越えて取引されている事実を目の当たりにすると周辺との落差に愕然としつつ、これまた不動産の極みを感じる。
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